コットンについて

COTTON STORY 2

コットンについて

コットンは、ハイビスカスや芙蓉(フヨウ)の花と同じあおい科の植物です。 春に種を蒔くとぐんぐん育ち、やがて花が咲きます。

開花直後の花弁は、淡い黄色をしていますが、やがてピンク色に変わり、 最後には紅色になります。開花後、2・3日で花は落ち、 その後コットンボールと呼ばれる青い実(朔)をつけます。 やがて、成熟したコットンボールがはじけて、 白い綿の繊維があふれ出ます。 この植物繊維が、衣料の原料として使われています。

日本ではあまり見かけないコットン畑、 どんなところで栽培されているかというと、 実は世界70数カ国で栽培されています。 コットンは暖かい気候で育つ植物なので、 熱帯、亜熱帯気候の地域を中心に栽培されています。 世界中のコットン生産量は、年間およそ2600万トン。 中でも中国、インド、アメリカが三大生産国です。 このうち、アメリカが世界最大の綿花輸出国で、 日本がもっとも多く輸入している国です。 アメリカのコットン畑は、南部に広がっています。 アメリカ南部をぐるっと囲むように、 ノースカロライナ州からカリフォルニア州までの17の州にまたがる 「コットンベルト(綿花地帯)」が形成されています。

収穫期を迎えると、コットンベルトは一面、白い花が咲いたように、 ふわふわのコットンで覆われます。